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ギリシャ危機とは?

2011年10月23日株の雑記

メルマガ『初心者の株式投資ココロ構え』 からの転載です。

□■□ ギリシャ危機とは? □■□

連日、ニュースで報道される「ギリシャ危機」という言葉。

ギリシャなんて遠いし、財政危機といっても日本には関係ないんでしょ?と思っている方。
残念ながら日本の市場にも関係がある出来事です。

経済は世界で繋がっており、ギリシャの危機はヨーロッパの危機を現わし、ヨーロッパの危機は日本にも影響を及ぼします。

ヨーロッパに危機が迫ると、ユーロやドル離れが始まりドルが安くなります。
一方、ドルに比べて安全な円が買われるようになります。

つまり「ドル安 円高」です。
円の価値が高いと日本の輸出企業がダメージを受けやすくなります。

⇒ 円高とは?

□■□ そもそも何でギリシャ危機が起こったのか? □■□

2009年10月にギリシャで政権交代を果たした際、国が多額の赤字を隠していた事が発覚。
安定していると思われていたギリシャの財政は危機であることが分りました。

素晴らしい観光スポットを中心に経済が成り立っているギリシャですが、元々の財政力が弱いため、発覚した多額の赤字(借金)を返済することは出来ませんでした。

そこで、同じユーロ圏のドイツとフランスがギリシャにお金を融資し、ギリシャ危機は回避されました。

めでたし、めでたし。

・・・となる「予定」でした。

ところが、ギリシャはその後、財政を立て直すために「増税」を始めました。
(2年前と比べて物価は約2倍に。しかし給料は減少)

この増税により、逆に経済は縮小し、税収は増えず、また財政危機が訪れました。

再度、ドイツとフランスがギリシャにお金を融資。
ところが、またギリシャは財政危機に・・・というのを繰り返している状態です。

融資にも限度がありますから、この危機を回避できなければ「ギリシャの財政破綻」が訪れます。

□■□ 増税したら税収が減った? □■□

ギリシャでは財政を立て直そうと、「増税」をしたところ国としての税収は「減りました」。

1. 増税により物価が高くなる。

2. 買い控えが始まり、モノやサービスが売れなくなり企業の利益が減る。

3. 結果、従業員の給与や待遇が悪くなる。リストラなどで失業も。

4. お金がない、または将来の不安により買い控えがまた起きる。2へ戻る。

といった経済の悪循環が始まりました。

経済成長をしていない国が増税を行う事に無理があったんです。

□■□ ギリシャの懸念事項 □■□

1. デモの悪化

冒頭にてギリシャは「観光で経済が成り立っている国」だと言いましたが、現在デモなどが行われており、観光客の足は遠ざかっています。つまり、財源がさらに入らなくなっています。

2. 労働者の1/4は公務員

政府が人気取りを目論見、政権交代ごとに公務員を増やした為、このような現象が起きました。
さらに給与も上げ、福利厚生も恵まれていました。

3. 国民性

1/4もいる公務員は働かず、脱税も当たり前のように行われていました。
また、国民性として自由を尊重し、ルールで縛られるのも大嫌いなので日本人みたく勤勉という事もありません。

根本から見直さないといけない政策も多く、今後のギリシャ政府の対応策が注目されます。

□■□ 今は株式投資を控えた方がいいの? □■□

こればっかりは何とも言えません。

「 相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中に育つ

楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく 」

という格言もあり、現に著名な投資家ウォーレン・バフェットは「稼ぎ時は弱気相場にあり!」と今年最大の資金を投じて株式投資に力を入れているようです。

「弱気な相場 = みんな手放す相場 = 株価が割安な状態」

となっており、今後上昇すると見込めるのであれば今は買い時です。
また、これまでも経済的な危機は世界的に見て何度も起こっています。

「買い」「売り」「様子見」。
自己責任においてお好きなポジションにて取り組んでください。

カブスル

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2011年10月23日株の雑記

Posted by pazz