「超初心者のココロ構え」其の70
個人投資家の味方
初めにはっきりと申し上げて置きます。
味方の定義があなた(個人投資家)を儲けさせてくれる人とするならば、 残念ながらそのような個人、法人とも一切ありません。
しかし厄介なことに私はあなたの競争相手ですよ!などと名乗る人はありません。
それどころかこの銘柄は有望ですよとか、この金融商品はこんなにお得ですと
いって、直接、間接を問わずあなたに訴えてくる媒体はあとを絶たないはずです。
彼らも仕事であり、当然ノルマがあります。
なりふり構っていられない場合もあり、違法行為ぎりぎりの勧誘が行われる ことがないとは言えません。
特にお客(カモ)が少ない会社ほどその勧誘は強引になりがちです。
私自身が思うには1度はっきり断ったのに勧誘してくる会社は要注意、2度はっきり 断ったのに勧誘してくる会社とは係わり合いを持たないというのが基本姿勢です。
余談ですが今から20年位前、高金利商品の(もちろん元本安全)ワイドという金融 商品に行列ができたときには来るお客さんに制限をつけていたことがありました。 今となっては幻の単なる昔話です。
さて株式投資について考えてみると、さまざまなところから勧誘が来ます。
1番は証券会社でしょう。
証券会社に口座を開かなければ取引ができないのですから、これは仕方がない面もあります。
直接の勧誘ではなくとも魅力的に見える広告が(そうしないと顧客が来てくれない )新聞、テレビ、雑誌、インターネットなどに氾濫しています。
当然広告ですから良く見えるように加工された情報なわけですが、お金が儲かる という意識が先に立つと普段は気にもしないはずの情報についつい目がいってしまいます。(それがむこうの狙いですが) 投資は自己責任なので何を信用しても(しなくても)最終的な損益はあなた自身 が持たなければなりません。
特別な場合を除き(一般投資家には実質すべての場合)あなたが何かの情報で 儲けても金銭を要求されることはないはずです。
裏を返せばあなたが何かの情報を信じて損しても金銭の補填はされないということです。
もう少し厳しく言えば損失補てんは証券取引法で禁止されております。
もう1度言います。
あなたを儲けさせてあげようというお人よしはこの世にいません。
何かの情報を信じて儲けたとしても、言い方は悪いがそれはたまたまです。
相手方があなたに儲けさせてあげようという明確な意思を持っていたわけ ではありません。
冷たいようですが(本当はあなたもわかっておられるはず)各機関の目的は 次のとおりです。
証券会社 言うまでもなく手数料収入
よほどの大口個人や法人を別にすれば、投資家は常に退場組みと新規参入組みが
新陳代謝しているので退場するまでに手数料をできるだけたくさん落として欲しい
。
銀行・郵便局 販売しているのが投信なので明らかな販売手数料狙い。
銀行の為替手数料は証券会社などと比べ高めなところが多い(それだけ儲かる)
マネー誌 もちろん注目を浴びて販売部数を伸ばすこと。
2〜3年で100万円を1億円にした人の例を持ち出すなど注目を浴びたもの勝ち。
これを見て俺もと思うだろうが成功確率はきわめて低い(誰でもできることなら
本に載るわけがない)最近はマネー誌の競争も一段と厳しくなってきているので
、よりセンセーショナルな見出しが増える傾向があります。
投資信託 運用報酬が狙い。
一般的にファンドの総額の一定割合が運用成績の成否にかかわらずもらえるので、 多額の資金を集めたもん勝ち。
プロを標榜するなら成功報酬一本にすべきだと私は
思います。
投資顧問 もちろん会費。
値上がり確実(そもそもこの表現自体法律違反の可能性あり)などとうたい、 値下がりしたら損切りしないあなたが悪いなどと開き直る。
上がれば次の会費がいただけるし、下がって嫌になってやめてくれればそれでも いい(会費は先払いでもらっているし)いざとなったら相場は自己責任で逃げられるし、会費は情報料で、値上り益確約の代償ではないという取っておきの言い逃れが準備されています。
証券会社とおなじで投資家は常に新陳代謝しているので、一定の割合の人が (引っかかって)お客になってくれます。
この部門だけは会社のほうも(見せかけも含めて)新陳代謝があります。
結論。
自分で勉強するよりないでしょう。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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