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価格競争が起こるとその業種は末期に近いと言われますが・・・。
ネット証券会社の手数料引き下げ合戦が野村の新規参入ジョインベスト証券を意識してか、松井証券にイートレード証券もその手数料引き下げに追随するようです。
私も以前デジカメの販売員をやっていましたが、
「価格を下げてモノを売るのは超簡単」
なんですよね~。
利益を度外視し、台数だけ売れ!と言われればこれが一番です。
ただ値段を下げて売るというのは超簡単ですが
自分では何の努力もしてないことになります。
本来は価格を下げる前にやるべきことがたくさんあります。
1.接客応対の向上
2.陳列の見せ方・並べ方
3.他店との差別化
何故ならば価格を下げて売ると、もちろん利益をとれる幅が少なくなり、台数を売らないといけなくなります。
単純に利益を1/2に減らして売ったなら、台数を2倍売らないと元はとれません。
各証券会社も「価格を単に下げるだけ」の行為はサービスの向上の努力をしていないことと同じだと思っています。
自社のサービスが優れていると思っているのなら、堂々としていてもおかしくはないでしょう。
現にマネックス証券は全く手数料競争に参加しません(苦笑)
松井証券もイートレード証券もシステム的にはマネックス証券のような便利なシステムである「逆指値」すら利用できません。
たかが数百円手数料が安くなろうとも、投資家が出来るだけ損失を出すことのないようなシステムを提供しないと、全く意味がありません。
「逆指値」があれば暴落時に売れたものも・・そのシステムがないために数万円の損失を出すことだってあるんです。
手数料収入が減る各証券会社が打つ手としては、
「その他の商品を売って利益をとる」
ということしかなくなるんではないでしょうか。
その為に、例えば信用取引をすすめたり、外国株投資をすすめたり・・・とならなければいいんですけどね。
手数料収入を減らして現状のサービス維持が出来ない状態だけにはなって欲しくないと思います。また収益が減るということはそれだけ便利なシステム開発の研究費が減るということにも繋がると思います。
ハンバーガーを安く販売して客数は騰がったが、利益が減ったマクドナルド。
しかも2期続けて同じことをして失敗しました。
価格を下げて客を集めるのは最終的な行動です。
安い価格で集まった顧客は、もうその安い値段でしかその会社や商品を判断できなくなります。
「安い」とは魅力ですが「ただ単に安い」のと
「優れているのに安い」では意味合いが全く違います