「超初心者のココロ構え」 其の27
1.株価が安い・高いとは?「株価が安い・高い」
この言葉の捉え方は2種類あります。
1.自分の価値判断から見て「安い・高い」
単純に購入株価を見て判断します。
A銘柄・・・株価1万円
B銘柄・・・株価10万円
C銘柄・・・株価60万円
D銘柄・・・株価400万円
では、
どの銘柄の株価までが安くて
どの銘柄の株価までが高いですか?
そうですね。
答えはありません。
それぞれの価値判断や投資額により「安い・高い」
の価値判断は変るはずです。
A〜Bまでが安いという人もいれば、
A〜Dすべてが安いという人もいます。
これは自分の価値判断で判断した「株価が安い・高い」です。
2.業績・指標を参考にして「安い・高い」
株式投資を行う上でよく聞く「安い・高い」は、
企業の業績やそれらを数値で表す指標を参考に、
現在の株価に対して「安いか?高いか?」を判断することになります。
代表的な株の割安度を測る数値として、
参照:⇒「PER」(株価収益率)
参照:⇒「PBR」(株価純資産倍率)
詳しくは上記のURLよりご確認くださいませ。
割安度を測るPERを簡単に説明すると、
PERとは現在の利益を「何年」出せば現状の株価と同一になるか?
を表したもの。
計算式
「PER」=「株価÷1株あたり純利益」
PER10倍 ⇒ 10年同じ利益を出せば現状の株価と同額になる
PER20倍 ⇒ 20年同じ利益を出せば現状の株価と同額になる
よって、PERの数値は低いほど、利益の回収年数が早まります。
企業とZ企業
同様の企業があったとします。
年間に出す一株利益は同額の20円とします。
株価は、
X企業が100円
Z企業が200円
だったとします。
では、
株価が安いのは???
どっちだーーー!
簡単ですよね。
X企業となります。
X企業 株価(100円)÷一株利益(20円)=PER5倍
Z企業 株価(200円)÷一株利益(20円)=PER10倍
X企業はZ企業から見て安い(割安)だと言えますし、
Z企業はX企業から見て高い(割高)と言えます
もしくは、同じX企業でも
今年の一株利益は20円、昨年の一株利益が10円であったらならば、
昨年より今年のほうが割安と言えます。
ちょっとややこしいですが少し慣れておきましょう。
では、最後に問題です。
どちらが単純に株価的にてみて安い(割安)でしょうか?
H企業 | 株価 18000円 | 一株利益 | 900円 |
J企業 | 株価120000円 | 一株利益 | 4000円 |
さあ、計算してみましょう〜
--本文中の答え--
H企業 | 18000円÷ 900円= | 20(倍) |
J企業 | 120000円÷4000円= | 30(倍) |
H企業がPER20倍でJ企業よりは割安となります。
出来ましたでしょうか?
次回、もう少しPERの使い方をご説明しようと思います。
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