増資とは?
今回は株価の値動きに関係する増資のご紹介です。
まず、増資とは漢字でなんとなくお分かりかもしれませんが、 「資本金を増やすこと」 となります。
企業が資金が必要になり、新たに株を発行してそれを買ってもらう ことにより市場からその資金を調達するんです。
増資の種類
増資の種類は主に3種類あります。
・ 公募増資
・ 第三者割当増資
・ 株主割当て発行増資
公募増資とは?
一般の投資家に対して市場を通じて新株発行を行います。
その時の株価よりも数%〜数十%ディスカウントされた株価で 発行されます。
第三者割当増資とは?
特定の企業や特定の金融機関に向けて新株の発行を行います。
目的としては、業務提携など、両者の関係を強化したい場合に 行われます。
株主割当て発行増資
既存の株主に対してその時の株価よりも数%〜数十%ディスカウント された株価で発行されます。
何のために増資をするの?
「生産が増えたため、新たな工場を建てたい」
「防犯のため、セキュリティシステムを構築したい」
などの、企業の経営にとって前向きな目的のために増資する場合と、
「あそこはうちの株を大量保有している」
「買収されたくないので気薄化を図る為に行おう」
といった、買収対策の目的のために増資する場合があります。
増資をすると株主への影響は?
まず、株数が増えるので一株あたりの利益が「気薄化」されます。
(参照)一株あたり利益(EPS)
この気薄化されることは、既存株主にとってはマイナスです。
では、株価は絶対に下がるのか?
となると、一概にそうだとは言えません。
「増資」を行った目的が、気薄化以上の魅力がある内容であり、 将来に期待が持てる内容であれば、逆に株価が騰がる場合もありますので。
スポンサーリンク
