「超初心者のココロ構え」其の34
1.正しい金利 / 目標運用利回り
以前に利回り基準が5%と述べたが金利の概念が誕生して以来、通常経済活動の中での金利レベルはやはり5%を中心としたところにあります。
“今の日本では凄くよい商品のように聞こえてしまう”
という声をいただいたが、各種金融商品を見ると0%台の金利がほとんどで、10年もの長期国債の金利でさえやっと2%弱になったばかりです。
この異常事態にならされ、金融の勉強もせず(日本の学校は教えてくれない)、国内においてはほかの選択肢も与えられないのだから仕方がないといえなくもないのですが、これにより国民が本来得られるはずの利子所得は大きく損なわれてしまっています。
その金額は個人の預金額が約700兆円とすれば、3%ととして21兆円、5%なら35兆円にもなります。
ここからえられる税収はそれぞれ、4兆2000億円・7兆円にもなるのだからバブルの後始末は国にも国民にも実に高いものについています。
よくグローバルスタンダードという言葉が使われるが、日本の金利は世界標準から見れば非常識そのものです。
それに気付いた一部の人たちは海外へと自分の資金を移し始めました。
日本人がそれらに投資するときには為替リスクが存在するが、その現地の人々は、ノーリスクやローリスクで5%前後(3〜6%位)の利子が得られるわけです。
これは日本以外の国の金利が金利の基本概念に一致しているということの証明にはならないでしょうか?
今、財務省は発行過多の日本国債消化のために外国人に買ってもらおうと売り込みに必死だが投資の基準5%をドライに守っている彼らが表面利率2%にも満たないで値上がりがほとんど見込めない(金利が上がれば価格は下がる)日本国債を長期保有目的で買うことは決してないと思っています。
(ほかの目的で買う事はあるだろうが)
一番身近なアメリカと比べてみても日本の米国債保有とアメリカの日本国債保有とでは比べ物になりません。(前者が後者に比べ圧倒的に多い)
目標運用利回り
これは100人いれば100通りあるといっても過言ではないでしょう。
誰もが思うことはより短期でより大きく増やしたいということでしょうが、それは成功確率の低い、より困難な道であることに間違いありません。
投資雑誌に100万円を2年で1億円にしたなどという記事が載っていますが、それは本を売るための広告代わりです。
このメルマガで前にも書きましたが成功確率はきわめて低いです。
野球を始めた小学生が、イチローにあこがれる気持ちは当然ですが、全員がイチローにはなれないのと一緒で、夢は見なければかないませんが、夢見た人の99%以上が夢敗れるのもまた事実です。
株式投資の場合は別に1番にならなくても利益を上げることはできます。
はっきりいってしまえば高い利益目標と成功確率は反比例の関係にあります。
そして、ここが1番難しいところでどのくらいの目標ならどのくらいの確率で成功するかというのは個人の能力がかかわってくるので断言はできません。
銀行預金より高い金利を長期間で達成できればいいという目標なら、やり方を間違えなければ、ほぼ100%達成できるはずです。
それでは株などやらないほうがいい、という人はそれも選択肢の1つです。
しかし前にも述べたとおり、金融商品で、ルールが明確で少ない金額から投資でき、多くの市場参加者がおり、インフレヘッジができるのが株です。
株は1番優れた金融商品だと思っています。
後はその人の好みの問題です。
参考までに取引所が再開して以来の年率平均は前にも書きましたが11%です。
ただしこれは過去の高度成長の分も入っているのでこれからもこれを維持するのは困難だと思います。
私は最低目標を年平均5%においています。(理想は20%です)
日本では5%の安全な金融商品は現在ないので、5%を目標においてみてはどうでしょう。
もちろんこれより高い目標を持ち、自己研鑽に励むのは立派なことです。
長い経験がある人はお分かりと思いますが毎年5%の利益をコンスタントに上げ続けるのはかなり大変です。
プロでも10年続けられる人はほとんどいないと思います。
上げ相場のときに大きく儲けるのは実はそんなに難しいことではありません。
下げ相場のときに如何に損失を出さずに利益につなげるのかが困難なのです。
投資家とは特に欲張りな人種なので、昨年50%儲けたから、今年は10%くらい損してもいいやとは決して思いません。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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