「超初心者のココロ構え」其の39
1.必殺!!マイナスリターン今回は株の話とは少々離れますが覚えておいて損のない金融知識です。
必殺!!マイナスリターン
世の中はボーナスシーズンです。
何に使おうかと楽しみにしている人も多いと思います。
中には運用に回して少しでも増やそうと思っている人もいるでしょう。
おりしも銀行や証券会社を始め、各種金融機関ではボーナスキャンペーンを繰り広げております。
通常以上の目を引く金利がキャンペーン金利として新聞、テレビ、金融機関店頭をにぎわしています。
せっかくだからこのキャンペーン金利を利用してボーナスを増やそうと思った人もいるでしょう。
ぼった栗銀行
ただいまボーナスキャンペーン実施中。
今なら優遇金利 米ドル1ヶ月もの 年6%実施中。
新規預け入れのみ 12月29日まで。
このような広告を見て、じゃあいいとこ取りでキャンペーン期間中だけでも預けてみようか。
少しでも増えれば家計の足しにでもなるしとキャンペーンドル預金をしました。
1ヶ月の満期が過ぎて預金を解約に行くと、あら不思議(本当は必然)なんと
元本割れ
愕然として説明を求めると驚愕の事実が・・・・・
お客様(預金者)が受け取る金利は年率6%だがその金利が適用されるのはわずか1ヶ月なので、預け入れ金額からみればわずか0.5%に過ぎません。
つまり1ドル115円として1万ドル預け入れた場合1ヵ月後に受け取れる金利は50ドルです。
実際は20%の税金が引かれるので40ドルがお客様の手取りになります。
一方為替手数料は、円をドルに変え預金するときと、解約するときにドルを円に戻すときの2回いただくことになっておりそれぞれ1ドルにつき1円合計2万円いただいております。
つまり・・・
鴨A様の場合預け入れ時と満期時の為替レート(仲値)が同じ115円でしたので
預金時1万ドルは 116万円
金利はドルベースで50ドル(手取り40ドル)
満期時1万40ドルを為替手数料込み1ドル114円で円に戻すと
1,144,560円になります。
つまりマイナス15,440円になります。
その差額は当ぼった栗銀行の利益となっております。
お客様が最初の表示金利の利息を得るためには
満期時のレートが預け入れ時のレートより2円以上円安になっていなければなりません。
よほど運のいい人以外そうはならないのでキャンペーン期間だけの預け入れは原則元本割れとなります。
これぞ 必殺!!マイナスリターン
要は
金利は金融機関にとってのマイナスコスト。
為替手数料は金融機関にとってのプラスコスト。
商売して儲けようと思っている企業がプラスコストよりマイナスコストを大きくするはずは絶対にありえません。
そんなことを続けていたらつぶれてしまう。
知らないということはそれだけで損をするかもしれません。
このメルマガで勉強しましょう(笑)
→冗談です
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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