「超初心者のココロ構え」其の40
1.中長期投資のすすめ投資方法には1日のうちにすべてを完結するディトレードから何十年と持ち続ける超長期保有までいろいろある。
自分のスタイルは好みや流行、あるいは自分が考える必然性によって決められたりさまざまで、利益が出せればどのスタイルでもかまわないのだが、ここでは中長期投資について考えてみたいと思う。
中長期とは一般的には数か月から数年の間保有して利益を目指す投資方法である。
利益目標は人によって異なるが数十%から数倍の間が多いのではなかろうか。
インターネットが普及し、ディトレードを含む短期売買全盛の現在では、いかにもまどろっこしい印象を受けるが、これが現在でも有力な投資方法の1つであることは疑いの余地はない。
普通の人は本業を持っており、相場にかかりっきりにはなれないのが普通である。
したがってこのような人は上にも述べた必然性により中長期投資になりやすい。
次に中長期投資の利点を考えてみよう。
1.毎日(特に時間を追って変化する)株価を気にしなくていい
これは相場によるストレスの軽減になる。
ディトレーダーなどは自分の買いシグナルがいつ出るかわからないので立会い中は目を離すことができない。
若いうちはそれもいいだろうが、長時間モニターをにらんでいるのは心身ともにいいことではない。
証券会社でもディーラーの仕事はせいぜい40歳くらいまでである。
2.必要経費が少ない
言うまでもないことだが売買手数料などは売買回数に比例して増えるので、短期売買などに比べると必要コストは低くなるのが一般的で、その分利益に反映できる。
投資の基本に損切りは早く、利は延ばせというのがあるが、頻繁な売買をする人で売買自体で利益が出ていても手数料倒れになっている人がたまにいる。
中長期投資にはこのリスクがほとんどない。
3.景気トレンドの大勢を見誤らねば失敗するリスクが少なくなる
つまり景気低迷期に仕込み、景気がピークに達したと思えば売ればいいのである。
時間がかけられるので、株価をピンポイントで捉える必要はなく多少のずれがあっても利益増減があるだけで、利益が損失に変わったりする確率は短期売買に比べると低い。
4.利益を出した後に休むのが簡単
数%の利だと利益が小さいので続けて売買をしなければ成らなくなりがちだが、大幅に利食った後は休むのが簡単である。
ただしこのことは性格が大きく影響するのでできるとは限らない。
5.配当や株式分割をもらえる
株式は利食ってこそ何ぼというのが主流だが、キャピタルゲインは不確実な利益である。
それに比べ配当や株式分割(発表後)は確実なものである。
実はテンバガーのように大きく資産を増やせる株は株数の増加と株価の値上がりの掛け算によって資産の大幅増加をもたらすものなので、中長期投資が不可欠となる。
もちろんこのやり方では100万円を3年で1億円にすることは不可能である。
しかし我兜町の雄成らん、天下にその名を轟かさんと思っている人は別にして、普通の投資家は中長期投資こそ投資の王道と心得るべきである。
そして何より肝心なのは成功率が高くなることである。
もちろん時間をかける分だけ所有期間利回りが低くなることは否めないが、上記のように野望を持っている人を別にすれば、普通の投資家はゆっくりと確実に資産を増やすことこそが一番と心得るべきである。
短期売買全盛の今だからこそ、その思いはいっそう強くなるのである。
人の行く(短期売買)裏に道あり(中長期投資)花の山
renbajinharuhi
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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