「超初心者のココロ構え」其の48
1.PERの考察 2
前回国債金利2%とPER20倍がつりあっていると申しましたが、
これは国債の金利と株の益回りに3%のハンデがあるという前提にたっての考えであり(国債と株の益回りの差=イールドスプレッド)益回りと利回りに差がないという考え方にたてば、5%とPER20倍が同じになります。
もうひとつの考え方として今の日本の国債金利は異常なので比較対象にならないという考えをお持ちの方がいらっしゃることを付け加えておきます。
私自身の考えは益回りと利回りは同列に論じるのはやはり無理があると思いますので、国債金利+3%をベースに考えていきたいと思います。
ただし現在人気になっているREITは利益の全額を配当に回しているので
益回り=利回りになっています。
したがってイールドスプレッドのハンデが不必要と考えることができるならば、国債金利に近い水準まで買われるという理屈をつけることができます。
(危険性はおおいにあります)
さて、このメルマガで何度も述べているように投資の基準は5%なので、そこを
基準に益回りで株式を考えると5+3で8%が益回りの基準になります。
これをPERに直すと12.5倍になります。
つまりPER12.5倍が(期待)益回りとして安心して買える水準であると理論的にはいえるのです。
もちろん特別利益等で税引き後利益が膨らんでいるものはこの対象に入らないのは言うまでもありません。
経常利益の60%くらいが税引き後利益になっていれば原則的には大丈夫といえるでしょう。
さて、配当利回り1.5%以上とPER12.5倍以下の銘柄でスクリーニングをかけてみてください。
この2つの条件で銘柄を絞れたはずです。
このあとは安定性重視ならPBRや自己資本比率、成長性重視なら売り上げや利益の伸び率を加えてスクリーニングをかければさらに銘柄が絞れるはずです。
ただしスクリーニングの基礎データがどうなっているかは使うツールによって同じとは限りませんのでご注意を!!
超初心者の為に
PBR・・・株価純資産倍率
会社の解散価値に対する倍率 理論上1が最低 スクリーニングには1といれてみてください。該当銘柄が無かったら1.3と入れてみてください。
自己資本比率・・・会社の資産の中での株主の持分
純資産とも言う。
会社四季報では株主持分比率という表現を使用するようになりました。
高いほど安定した会社、 50%以上なら優良といえます。
今まで述べたのは、割安株を探す1つのやり方です。
自分だけのオリジナルの条件を最終的には探してください。
基本を理解したうえでのオリジナリティーこそが上級者への道です。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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