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PBRの考察-投資暦28年のココロ構え一覧

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「超初心者のココロ構え」其の50

1.PBRの考察


PERと並ぶ代表的な投資指標にPBRがあります。

 

PBRはPrice Bookvalue Ratio

の略で日本語では株価純資産倍率と呼ばれています。

株価と純資産(株主資本)の関係を示すもので、現在の株価は1株純資産の何倍になっているかを測る尺度です。

尚、会社四季報では、「株主持分」という表記を使用するようになりました。
それに従い株主資本比率も株主持分比率という表現になっています。

例 1株純資産200円 株価400円  400÷200=2

  PBR2倍 となります。

仮に会社が仕事をやめて解散するとしたら、支払い義務のある費用をすべて払い、従業員に所定の給与、退職金を払い、それでも資金が残った場合はそれらはすべて出資者(株主)の物になります。

したがって順調に経営が行われている限り、この最後に残る部分は株主の最低の権利として保証されているわけです。

これが純資産(または株主資本)と呼ばれている物です。

実際に会社が解散することはめったにありませんが、これが理論上の最低価格と考えられています。

いわゆる最低保証がついている株価と考えられています。

つまり純資産と株価が同じ PBR1倍は会社の解散価値なのです。

 

ではPBR1倍は絶対安全なのでしょうか?

答えはイエスでもあり、ノーでもあります。

単純な初心者用の本なら下値のめどと書いてあると思います。
それは間違いではありません。

確かに普通に仕事をしている会社は黒字を出しているので、その利益から内部留保がつまれ、純資産が少しずつでも増えていくのが普通です。

従ってこのような場合は原則イエスです。

しかし業績が思わしくなく赤字を出している会社、もしくは赤字を出しそうな会社は、その分だけ純資産を毀損させるので株価は純資産倍率1を割り込みます。

さらにもう少し難しい話をすると会社の資産はいろいろな形になっています。

現金や預金は誰にとっても同じ価値がありますが、田舎の土地、工場、機械等の設備、会社にある備品、売掛金などは誰にとっても同じ価値があるとは限りません。

もちろん会社は個人と違い法律に基いた減価償却などは行っていますが、実際に売却となると古い設備などは値がつかないどころか撤去費用がかかりマイナスになってしまうこともたびたびです。

実際の売買価格と帳簿上の価格が必ずしも一致しないのです。

この部分まで加味しなければ本当の純資産(市場で売却できる価値)はでないのですが、価格の変動もあるので普通の人にはそこまでできません。

会社を資産面で見て買収(事業の有望性ではなく)しようとしている投資家は現金とそれに類する物、一等地の土地ぐらいしか資産価値があるとはみなしません。

余談ですが、三角合併が解禁になれば、キャッシュリッチな会社(株価と比べて)は狙われる可能性が高くなるでしょう。

特に浮動株の多い企業はその可能性が一段と高くなるかもしれません。

株が大好き」  管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。

1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。

また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。

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