「超初心者のココロ構え」其の58
1.勝つことより負けないこと
勝つことと負けないこと
どのように違うのでしょうか?
投資の場合、一般的には買いから入る人が多いので、それについて考えて みると、勝ちとは値上がり、負けとは値下がりがそれに当たるといって いいでしょう。
ほとんどの場合このどちらかですが、中には買値近辺で価格が動かないこと もあります。 いわば引き分けといっていい状態でしょうか。
この場合、ほとんどの投資家は不満を持ちます。
リスクを取って勝負しているのだからリターンがないのは、投資した 価値がないと考えるわけです。
確かに利益は上がってはいませんが、評価も含めて損失が出ているわけでも ありません。
ここで考えが分かれます。
この引き分けを、勝つことを中心に考えている人はネガティブに考えます。
一方負けないことを中心に考えている人はポジティブに考えます( 負けていないのだからよし)
この二人の精神状態には大きな差ができます。
私がメルマガでキャッシュフロー(利回り)を重視するように述べている 理由の一つがこのような引き分け銘柄を持っている場合、安心して保有できるからです。
他の投資(定期預金や国債)などと比べればその資金は有効に 運用されているといえるからです。
どうしても勝ちたい、儲けたいと思うと冷静さが失われがちになります。
冷静さが失われると周りから見ていて無謀だと思えることが、平気になります
。
そうして無理な取引をした場合、株は下落スピードのほうが速いので、大怪我 をしやすくなります。
参考までに任意の銘柄を見てください。
株式は上がるペースはゆっくりで長期間上がるのに対し、下がるペースは
短期間に早く下がります。
これは上げ相場のときは需給関係が良好なのに対し、下げ相場のときは 需給関係が偏るからです。
つまり、上げ相場のとき、多少参入が遅れても大怪我をすることは 少ないのに対して、下げ相場に逃げ遅れると大怪我をする確率は 高くなります。
つまり、負けるときは大きく、勝つときは小さくなりやすいのです。
これは普通の投資家が利益確定が早く、損切りが遅いことに見事に 合致しています。
こうして考えてみると負けないこと(正確には負けを少なくすること)が 如何に大事かがわかってきます。
負けなくなれば残るのは勝ちだけです。
そこで、負けない投資家とはどのような人か考えてみたいと思います。
おまけ
勝ちたい初心者の心理 とにかく勝ってやろうとう思うと、勝った株すべてがプラスで手仕舞わ ないといけないように追い詰められる気がしてきます。
結局半塩づけ買値もどり待ちになってしまいます。 資金と時間が勿体ない。
でもすぐに手仕舞うとスイングトレードみたいだし。
結局投資方針が確立できません。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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