トレイリングストップ
トレイリングストップなどというと格好良く聞こえるが要は見切りをつけることです。
見切りという表現がわかりにくければ、あらかじめ下落時点での売却時点を決めておくことです。
株は大底で買うことも天井で売ることも非常に難しいので、どこかで見切りをつけなければなりません。
株を買って1度も買値を上回らない場合どこかで見切りをつけて売ることを損切りといいます。
しかし、株価が買値を上回って上昇した場合でもどこかで利食い売りを出さなければなりません。
何割上がったら売り、いくらまで上がったら売りなど人によって考え方はいろいろあると思います。
それが個人個人のオリジナリティーであり、スタイルの確立につながっていきます。
利食い千人力というように、株は実現益を手に入れることは非常に重要です。 その反面どこまで上がるか見てみたいという思いを抱いている投資家も多いはずです。
高値を見ながら、下がってきたら売る、まさに理想どおりのように聞こえますが、そこまでかっこ いいわけではありませんが、一定の売却ラインを設けておけばそれに近いことができると思います。
例で説明しましょう。
1000円で購入
ストップライン5%(売却する価格) 修正ライン10%(擬似買値)とします。
買値を割った場合
950円(1000円に対する5%下)で損切り
1000〜1099円 様子見 損切りラインは950円のまま 利食いは考えない
1100円 修正ライン(1000円の10%上)に達したので買値を1100円に帳簿上変更
ストップラインはこの5%下1045円になります。1045円になったら売却(見切る)
1101〜1199円 様子見 見切りラインは1045円のまま 利食い売りは考えませんが
1045円で売っても買値から見れば利食いになります。
1200円 修正ライン(1000円の20%上)に達したので買値を1200円に帳簿上変更
ストップラインはこの5%下の1140円になります。
後はこの繰り返しで修正ラインに達したら買値の変更、ストップラインに達したら売却するだけです。
これはもちろん1つの例です。
%でなく金額で決めても良いし、最終利益目標(2倍になったら全部売る、半分売る→残りがただになる)
など複合的な要件を加えるのも良いでしょう。
なお下落時の売却に自信がない方はあらかじめ逆指値をしておくと売りそこないによる損失の拡大を 防止できます。 修正ラインに達したら逆指値も変更します。
逆指値はマネックス証券をはじめ、採用している証券会社があります。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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