初心者と中級者
誰でも最初は初心者であり(現在プロとして活躍している人でも)経験をつみ、 知識や技術を磨き、絶え間ない努力と自己研鑽により上達の道をたどってきたはずです。
もちろん勉強方法や時間のかけ方によりその進展は人によって違うし、たどり着ける頂の高さも 人それぞれでしょう。
これは投資に限らずどのような世界にも言えるのではないでしょうか。
株式投資(ほかの投資も)の世界はプロとアマとが同じ土俵の上で勝負する厳しい世界です。 これはほかの世界ではあまり見られないことです。
それだけに勉強なしに勝つのはかなり難しいと思います。
その反面、やり方によっては初心者でも利益があげることができる世界でもあります。
上級者以上の人は自分の得意の型や戦法を持っており、さらに人まねでないオリジナリティーを発揮しています。
もちろん基礎がしっかりとできている上でのことで、基礎もできていない方がこれを真似ようとしても できないのはスポーツなどの例を引くまでもなく、当たり前のことです。
では、初心者とその1ランク上の中級者ではどのように違うのでしょうか?
ここから述べることは私見であり、異論もあるでしょうが、 考え方の1つであるという意味でご了承願います。
例題として取り上げるのは株式投資永遠のテーマである、買った株が値下がりしたときの対処法についてにします。
もちろん何もしないという方法もありますが(様子見)大体は損切りか (ロスカットとも言う、LCなどと略す人もいる)ナンピンかで議論が分かれるでしょう。
株式投資のホームページやブログを拝見すると損切り派のほうが多いように思われます。 もちろんどちらの言い分ももっともであり、それぞれに長所、短所があります。
このメルマガでも攻撃と防御で簡単に述べさせていただいております。
よろしかったらそちらをご覧ください。
私自身は初心者前提では損切りに軍配を上げていますが、 投資方針が明確でそれによっての処置ならばどちらも正しい行為だと思います。
では中級者だとどう違ってくるのでしょう。
損切りとナンピン以外に方法が出てくるのでしょうか。
結論から先にいうと他の方法は出てきません。
もちろん様子見という選択(休むを含む)はありますがこれらは初心者にもありました。
中級者は 損切りとナンピンを使い分けるのです。
初心者の場合損切りかナンピンかは二者択一でした。
つまり損切り派は常に損切りだけ、ナンピン派は常にナンピンでした。
初心者は臨機応変に両者を使い分けられない(初心者だから仕方がない)のに対し、 1ランク上の中級者は両者を使い分けるのです。
もちろんその使い分けには根拠があり、株を買うときにその理由は決定しており、この株が下がったときは損切りで対処、この株が下がったときはナンピンで対処とすでに決めています。
また同じ株でも状況によって両者を使い分けすることがあります。決め方はファンダメンタル派は業績、テクニカル派はチャートで決めているようです。
たとえば 業績重視ならば、業績が増益基調なのに下がったときはナンピン、 業績の下方修正が出て下がったときは損切りというように使い分けるのです。
もちろん両者を使い分けるにはそれだけの目利きが必要です。
それには勉強と経験値が必要です。
ちなみに上級者はオリジナリティーが高いのでひとくくりにできませんが、 ひとつの例としてドテン売りをあげておきます。
ドテン売りとは1000円で買った株が900円に下がった場合
900円で買う・・・ナンピン
900円で売る・・・損切り
900円で売る(ここまでは損切りと同じ)さらに使用取引で売る(空売り)
・・・これがドテン売りです。
つまりナンピンが意思の継続(買い)、損切りが意思の中止、なのに対してドテン売りは 意思の逆転になります。
損切りは自分のミスを認める行為なので、精神的には非常に苦痛を伴う行為です。 そこからもう一歩踏み込む行為がドテン(売り)です。
もちろん皆様にお勧めするものではありません。
失敗すると(ドテン売りをした途端に騰がりだすと)2倍負け (往復びんた・・買いで負け、売りで負け)になってしまいます。
行為だけまねることはできますが、成功するにはタイミングを見極める高度な技術が必要になるからです。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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