「超初心者のココロ構え」其の29
1.株価が安い・高いとは?Part2今回はメルマガ其の27の続きです。
まずは復習。
H企業 | 株価 18000円 | 一株利益 | 900円 |
J企業 | 株価120000円 | 一株利益 | 4000円 |
単純に株価が割安なのはどっちでしょう?
答え:H企業ですね。
PERの計算式は
PER=(株価)÷(一株利益)
となります。
忘れた方は其の27をもう一度ご覧ください。
では、違う見方をしてみましょう。
B企業 一株利益が50円 現在のPERは20倍
果たして現在の株価はいくらでしょうか?
上記の計算式に当てはめて計算してみましょう。
PER=(株価)÷(一株利益)
(株価)=PER×(一株利益)
=20倍×50円
=1000円
株価は1000円ということになります。
この計算方法を利用すると、
企業の一株利益がわかっている場合に
「目標株価」
の設定がしやすくなります。
また、他の企業と比べて安い(割安)か?高い(割高)か?
も考えることができます。
下記の同業種・同形態の企業があるとします。
C企業 | PER30倍 | 一株利益 500円 | 株価 15000円 |
D企業 | PER20倍 | 一株利益 300円 | 株価 6000円 |
H企業 | PER10倍 | 一株利益 800円 | 株価 8000円 |
こう見るとこの業界の平均PERは20倍ということになります。
H企業のPERは10倍ですから、業界平均のPER20倍まで
株価が騰がる可能性があります。
H企業がPER20倍になるのは株価が・・・
20倍×800円= 株価 16000円
となります。
つまり、現在の株価は8000円ですから、同業他社と同じ水準と比べると
割安であり、株価が16000円まで騰がる「可能性」があることになります。
ややこしいかもしれませんが、
株価が現在安いか?高いか?を比べる際にこういった形で
同業他社と比較されることが多いので覚えておいてもよいと思います。
これは逆の考え方もできます。
H企業のPER10倍がもし妥当だったとしたら・・
C企業 PER10倍×500円= 株価 5000円
D企業 PER10倍×300円= 株価 3000円
と下落の目安にも使えます。
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