「超初心者のココロ構え」其の28
1.未公開株
今年の4月に高値をつけてから株式市場は調整模様が続いています。
特に新興3市場の下げはかなり強烈で投資家も損失が膨らんでいます。
この環境の中でも、IPOは比較的良いパフォーマンスが上がっているので、何とか手に入れたいと思っている投資家は多いでしょうが、簡単には手に入らないものです。
そこに注目した悪徳業者がIPOよりさらにハイリターンと称して未公開株の購入を勧めてくる例が多くなってきています。
中にはIPOと称して勧誘し(新規公開株をお分けすると話を始める)話をよく聞くと未公開株だったということもあります。
新規公開株と未公開株はまったく違うものですが、その違いがよくわからない投資家をだまそうとする悪質な業者がいることは厳然たる事実です。
このメルマガの其の23:投資の奥義にも書いてあるように、上場すれば大きな利益が確実に得られる株を一面識もない投資家に分けてくれるような人は絶対にいません。
まあ詐欺話だと思って間違いありません。
営業として株券の売買ができるのは、証券取引法に従って登録を受けた証券会社のみです。
お金を払って株券(預り証でも)を受けとる行為は間違いなく売買なので、知らない業者からの勧誘には絶対のってはいけません。
さらに未公開企業が第3者に株を譲渡する場合には取締役会の決議がいります。
つまり見知らぬ第3者に未公開企業の株券がわたるということは事実上ないのです。
ここまで説明すればあなたが買う(と思っている)未公開株がいかに危険なものかおわかりですね。
リスク
・発行企業が架空・・・そのような会社はもともと存在しない。
・存在している会社の名をかたる・・・上場予定がない。
・渡される預り証、株券の信憑性がない。
何より恐ろしいのは未公開株は証券取引法の対象になっていません。
つまり無法地帯で投資家保護は一切されていません。
この言葉が出たら絶対相手にしてはいけません。
本当は未公開株という言葉が出た時点で接触を断ち切るのが1番賢明です。
1.あなたが選ばれました
・・・自尊心をくすぐる騙しの常套句です。
2.電話帳で調べて
・・・数うちゃ当たるの詐欺商法
3.信頼を守るために会社(上場予定企業)には接触しないで
・・・ばれるから
4.上場前の株主確保のため
・・・そのためIPOがある。
本当に株主がほしいなら会社の身内や友人知人にあたる。それで数は足りる。
その人たちが買わない株は・・・
いうまでもないですね。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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