自己責任
「投資は自己責任」
投資の世界では繰り返し出てくる言葉であり、たとえ但し書きに書かれていなくても、投資の世界の公然の常識としてまかり通っていると思います。
これはどんなに優秀な人が考えても未来を完全に予測することは不可能と言う前提があるからであり、仮に絶対確実な重要情報で取引をすれば、 それはインサイダー取引で違法行為です。
したがって、絶対確実という表現は、でたらめ(わからない未来をわかって いるようにいう)か違法行為(インサイダー)なので、証券取引法では 断定的表現の禁止として規制されています。
しかし、〜とおもいます。
とか、〜ではないでしょうか。
の表現では説得力に欠けるので、つい断定的な表現になってしまいます。
微妙な問題ですが、文章の〜です。の表現は容認されていいと思います。
しかし、 絶対騰がる。 値上がり確実。 必ず儲かる。 勝率100% など利益を伴う断定的判断は良識ある業界人ならば、慎まなければならない のは異論がないと思います。
もちろん投資家もノーリスク(ローリスク)ハイリターンがない事を 自覚しなければいけません。
個人投資家に電話がかかってきて、年率何十%の配当金を確実にお支払い いたします。などという投資話があるようですが、これこそインチキです。
なぜそんな運用ができるのかと聞いてみると、特別な方法とか、外国で運用 しているからとか、○○ファンドとかコーポレーションとかわけのわからない 名前を出しますが、ようはごまかしで、運用を挙げる内容については 説明しません。
実際できるわけはないのですから説明できないのは当然です。
このメルマガをお読みの方はそんな稚拙な勧誘には乗らないと思いますが、 「〜%できるかもしれませんが、失敗するかもしれません。 どうかあなたの資金を当社に預けてください」 と言うような勧誘では誰も資金を預ける人はいないでしょう。
したがって絶対確実(証券取引法違反)に〜%(法外なリターン)で 勧誘するわけです。
もしそんな方法があったら(実際はありません)なぜ個人投資家の 数百万〜数千万程度の資金を集めるのでしょう。
世の中にはお金の運用に困っている人がたくさんいます。
日本ならば年金基金を始め金融機関などがたくさんあります。
その方法がそれらの運用担当者を納得させられる確かな物ならば、数千億、 場合によっては兆単位の資金が集められます。
それをしないのは彼らの言う方法がインチキであり、到底運用担当者を 納得させられるものではないからです。 したがって欲の皮を突っ張らせた個人を狙うわけです。
仮に1回や2回予定通りの配当金が出たとしても、それは自分の出した元本が 一部帰ってきただけのことであり、より大きな出資を募るための餌に過ぎません。
自己責任はこのような詐欺話に引っかからないためにも必要です。
「株が大好き」 管理人 : renbajinharuhi さん執筆のメルマガです。
1985年より投資をはじめて投資暦28年。
深い株の知識と長年の経験・考察力によるココロ構えをご厚意にて発信して頂いております。
また、「本編の掲示板」におきましても的確なコメントをいつも頂いております。
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