NISA制度は普及しているか?Part2
今回は、前回のメルマガ「NISA制度は普及しているか?」の続編となります。
日本証券業協会が先日、2014年3月31日現在におけるNISA口座の開設・利用状況の調査結果を発表しました。
調査対象は大手証券会社5社とネット証券会社5社の計10社です。
【 2014年3月31日現在の利用状況 】
・流入金額 約6,080億円 (前回:5,000億円)
・NISA口座開設数 約420万口座(前回:323万口座)
・平均投資額 60万7千円(前回:62万円)
前回の調査結果に比べて口座開設数は伸びていますが、平均投資額は下がっています。
おそらく、市況が悪いのでNISA口座を開設したものの購入するのを控えて様子見をしているんだと思います。
NISAを利用している世代は?
世代別にNISA利用者のデータが出ています。
・ 20歳代 2.7%
・ 30歳代 7.8%
・ 40歳代 12.3%
・ 50歳代 16.0%
・ 60歳代 28.4%
・ 70歳代 23.9%
・ 80歳代 9.0%
一番多い世代は60歳代の28.4%となっています。
また、60〜80歳代で61.3%と全体の約6割を占めています。
個人的には若い世代の利用者が少ないなぁと思いました。
働き盛りであり、投資する預金も20歳代より増えてきそうな30歳代のNISA利用率は、わずか7.8%です。
若いうちから「投資」に慣れておくのは、とっても大切な事だと個人的に思っています。
なぜなら、仮に投資に失敗をして大損を出してしまっても、これからの人生で取り戻せるからです!
もっと、若年層にも投資をして欲しいと思います。
また、これからの時代は資産運用をしなければいけない時代です!
若いうちはお金を使って遊ぶのも大事だと思いますが、給与や貯金の「ほんの少し」くらいは資産運用に回してみてください。
意外と面白いかもしれませんよ (  ̄∇ ̄)
NISA口座の経験別データ
NISA口座開設者のうち、
・投資経験者 88.8%
・投資未経験者 11.2%
だそうです。
投資未経験者とは証券口座開設後1年未満の人を指しているそうです。
個人的に この数字は妥当かなぁと思います。
NISA制度は初心者よりも中級者に向いている制度だと思います。
初心者で利用される方は利用を限定して「人気のあるIPO」だけチャレンジするという手もあります。
ちなみに、みなさんは、NISAの制度を理解されていますでしょうか?
問題集を作成してみましたので、良ければチャレンジしてみてください。
NISAで買われている金融商品
NISAで買われている金融商品です。
・ 上場株式 60.0%
・ 投資信託 37.1%
・ ETF 1.5%
・ REIT 1.4%
ほぼ、上場株式と投資信託が買われています。
また、その中でも「ハイリスク・ハイリターン」の銘柄が買われている・・・と どこかの記事で読みました。
(うろ覚えですみません)
NISA口座で 他の方がどのような銘柄を購入されているのか?
気になるところですよね?
SBI証券では NISA口座で買われている銘柄を
・国内株式
・外国株式
・投資信託
と、金融商品ごとにランキング形式で発表していますので、NISA口座で購入する際の参考になります。
編集後記
今年から始まった制度「NISA」。
イギリスの「ISA」をお手本とした制度ですが、本家と違う点もいくつかあり、NISAの利用勝手に関する課題もいくつかあります。
ただし、勘定期間中(最長4年間)はNISA口座を開設した金融機関を変更できないという制度は、毎年 変更できるように改正され、非課税枠の上限100万円も3倍の300万円に上げようという案が浮上し、改正されるかもしれません。
2023年までの時限措置である「NISA」。
要望や課題をクリアしてどんどん使いやすい制度になっていってもらいたいものです。
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