ワタミが一転最終赤字30億円に。中間配当はなし。でも株主優待は拡充へ。んん？
ワタミが一転最終赤字30億円 15年3月期、居酒屋が苦戦というニュースが「日本経済新聞 電子版」に書かれていました。
ワタミは７日、2015年3月期の連結最終損益が30億円の赤字（前期は49億円の赤字）になるとの見通しを発表した。従来の20億円の黒字予想から一転、２期連続で赤字となる。主力の居酒屋「和民」が苦戦し、今期の店舗閉鎖が100店に増えるのに伴う損失も計上する。
居酒屋「和民」「わたみん家」が売上減により苦戦している話は聞いていましたし、今や当たり前に使われている「ブラック企業」の代名詞とも言える存在になってしまった「ワタミ」（これはチョットお気の毒ですが）。
特別良い印象もなく、赤字転落をして、中間配当が無配というニュースを聞いても驚きもしませんでしたが・・・
株主優待は拡充！？
配当金も株主優待も株主への「利益還元策」になります。
株主として資金を提供してもらう代わりに、「配当金」として利益の一部を分配したり、「株主優待品」としてお礼のモノやサービスを送ります。
ワタミは２期連続で赤字
先ほど、利益の一部を還元していると言いましたが、赤字ということは利益が出ていません。
よって、14年４～９月期の中間配当も見送る予定です。
ところが・・・
「株主優待だけは拡充する」そうです。
当社は、従来より株主優待制度を導入しておりますが、株主の皆様への更なる感謝と、当社グループの商品やサービスをより一層ご理解いただくことを目的として、株主優待制度を拡充させていただくことと致しました。
ワタミのIR情報より
金・土・祝前日に株主優待券がこれまで利用出来なかったのですが、9月末権利分からは、全営業日で利用できるようになるようです。
また、ワタミファーム産直品との交換が出来るようになるんだとか。
ハッキリ言って怪しい
何故、このタイミングで株主優待を拡充するのかを考えてみました。
- 個人投資家に株を保有しつづけてもらう
- 新規の投資家に新たに株を購入してもらう
- 土日祝もお客に来てもらえるようにする為
つまり、「株価下落を食い止めるため」 + 「α」 で株主優待を拡充したのではないかと思います。
ハッキリ言って、通常の流れで言えばおかしいです。
株価が下がると安く購入できるチャンスとなりますが、それは業績がよい企業の話。
業績が悪く、株価が下がるのは、言わば当たり前です。
ワタミの株主優待目当てで株を購入される方は、優待狙いの高値掴みにならないよう気をつけましょう！
優待券を手に入れても、それ以上に株価が下落しては結局は損をすることになります。
ワタミ会長の保有株の推移（有限会社アレーテー）だけはチェックしておいた方がいいかもしれませんね！